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育毛のツボはあるのか知りたい!
育毛の方法というと、何を思い浮かべますか?
多くの方が、育毛剤やスカルプケアシャンプーなどの育毛アイテムを思い浮かべるのではないでしょうか。
実はそのような育毛アイテムを使用よりも、もっと手軽に行える方法があるんです。
その方法とは、ツボ押しです。
私たち人間の体には、数多くのツボがあると言われていますね。
肩こりや目の疲れなど、体の調子を整える効果。
ストレスの解消やリラックスなど、心の調子を整える効果。
今回はそんな多数存在するツボの中でも、育毛効果が期待できる場所についてご紹介します。
【本題】育毛のツボはあるの?
まず気になるのが、本当に育毛に繋がるツボが体に存在するのかどうか、ということ。
結論からお伝えすると、育毛に効果的なツボはあると考えられています。
そもそも、ツボは東洋医学の一種で、体の気の流れを滞りなく循環させるための方法です。
気とは、簡単にいうと体や心のエネルギーとなるもの。
「元気」や「気力」、そして「気がかり」など気はさまざまな心境・状況を表す言葉に使われていますよね。
全身を流れる気が滞ると、血の巡りも悪くなると言われています。
このように「気」と「血」は密接に関わっているというのが、ツボの考え方の特徴です。
つまり、ツボ押しによって気の流れを良くすれば、血行促進にも繋がるということですね。
そして、頭皮の血行促進に効果的なツボを押すことで、育毛にも効果が期待できるでしょう。
頭皮にある育毛のツボを紹介!
では、育毛のツボについてご紹介していきましょう。
私たち人間の体には、670ものツボが存在しているといわれています。
その中でも、頭皮にある育毛の効果が期待できる場所が以下の4つです。
- 百会(ひゃくえ)
- 通天(つうてん)
- 天柱(てんちゅう)
- 風池(ふうち)
まずは頭皮にある4ヶ所のツボの詳しい場所と、どんな育毛効果が期待できるのか説明します。
百会
1つ目にご紹介する場所は、百会(ひゃくえ)です。
百会は両耳の穴から上に伸ばした線と、おでこから後頭部に向けた線が交わる位置にあります。
頭の形は人によって異なりますが、大体頭頂部付近が百会にあたります。
百会に期待されている効果は、自律神経を整えるというもの。
薄毛の原因の1つには皮脂バランスの崩れが挙げられるのですが、これは自律神経が乱れていることが関係しています。
もしも、頭皮がベタつくなどの症状があれば、百会を刺激してみましょう。
また、不眠症やめまい、目の疲れなどの改善にもオススメですよ。
通天
2つ目の場所は、通天(つうてん)です。
通天は百会の位置から、左右に少し斜め前にある2つの場所。
通天を刺激することにより、頭皮の血行促進の効果があるといわれています。
私たちが日々摂取している栄養素は、血液とともに全身に送られます。
しかし、血行が悪くなると手足や頭皮など、末端まで栄養が届きにくくなってしまうのです。
そんな時には、通天を刺激して頭皮の血行を促進してあげましょう。
血行が良くなれば髪の成長に使うための栄養が行きわたるため、抜け毛や薄毛の予防効果が期待できますよ。
ちなみに、鼻づまりや頭痛の改善にも役立つため、軽い風邪症状があるときにもオススメです。
天柱
育毛のツボ、3つ目は天柱(てんちゅう)です。
天柱の位置は厳密に言えば頭部ではなく、首筋にあります。
場所は首と頭の付け根、襟足の生え際部分。
首の真ん中を通る筋肉を、人差し指と親指で摘まむような形にするとツボにちょうど当たります。
天柱には頭皮の血行促進の他、目の疲れや首のコリを改善する効果が期待できます。
目の疲れや首のコリは、体から頭皮に流れる血液の流れを悪くする原因です。
目や首の不調を感じている方は、血流を滞らせないためにも天柱を刺激して症状の改善を図りましょう。
とくに、デスクワークなど下を向いている時間が長い方は、指圧することをオススメします。
風池
4つ目にご紹介する場所は、風池(ふうち)です。
風池は、3つ目にご紹介した天柱のすぐそばにあります。
天柱より指1本分ほど外側のくぼみが、風池の場所。
風池を指圧すると、免疫機能がアップすると考えられています。
薄毛症状の中でも免疫機能の低下が関係していると考えられているのが、円形脱毛症ですね。
円形脱毛症を引き起こさないためにも、風池でしっかりと免疫力を高めておきましょう。
また、熱や咳などの風邪症状を緩和したい方にもオススメですよ。
育毛のツボ押しは頭皮マッサージと一緒にやろう
ここまでにご紹介したツボ押しは、頭皮マッサージを行う際にプラスするとより効果的。
手のひらや指の腹を使って頭皮全体を揉みほぐす頭皮マッサージは、育毛効果が期待できることで知られていますね。
マッサージもツボ押しと同様で、血行を促進して育毛をサポートするもの。
頭皮マッサージのタイミングは、特に入浴中がオススメです。
入浴時には体が隅々まで温まり、全身の血流が良くなっています。
その状態でマッサージをすれば、血行促進の効果が高まるでしょう。
また、シャンプー前に頭皮マッサージを行なうと頭皮の汚れを浮かせる効果も期待できますよ。
入浴以外でも空き時間などを利用して行う場合は、手にあるツボを押してみましょう。
次の項目では、手にあるツボの場所をご紹介していくので、ぜひチェックしてみてくださいね。
手にも育毛のツボがある!?
では、手にあるツボの場所について見ていきましょう。
今回ご紹介するのは、以下の3ヶ所についてです。
- 合谷(ごうこく)
- 陽池(ようち)
- 腎穴(じんけつ)
以上の3つは、手に存在する育毛のツボです。
手であれば、場所やタイミングを選ばず手軽に指圧することができますね。
では、手にある3つのツボの位置や効果についても詳しくご説明していきましょう。
合谷
1つ目は、合谷(ごうこく)についてです。
親指と人差し指の付け根の間にあり、ストレスの解消に効果的だと言われています。
ストレスは、自律神経の乱れを引き起こす原因です。
先ほどもお伝えしたように、自律神経の乱れは皮脂バランスを崩し頭皮の毛穴詰まりを引き起こします。
もしもストレスが溜まっているなと感じている方は、手にある合谷を押してみましょう。
また、合谷には目の疲れや肩こりの解消効果も期待できますよ。
手のツボを利用して、ストレスはこまめに解消しながら育毛を目指しましょう。
陽池
手にあるツボ2つ目は、陽池(ようち)です。
陽池は、手の甲側の付け根付近にあります。
真ん中よりもやや小指寄りの、くぼみがある部分ですね。
陽池には、気の循環を良くする効果が期待できます。
気の循環が良くなるということは、滞っていた血の巡りの改善にも繋がります。
つまり、頭皮の血行促進による育毛効果が期待できるということですね。
また、手の疲れや腕のだるさなどにも効果があると言われています。
パソコンやペンなど長時間使っていると、上腕の疲れを感じることも多いかと思います。
同じ姿勢を長時間続けていると血の巡りが悪くなり、育毛にも良くないので、積極的に押してみてくださいね。
腎穴
3つ目は、腎穴(じんけつ)についてご説明します。
腎穴は小指の第1関節の真ん中あたり、手のひら側にあります。
腎穴の指圧により期待できる効果は、ストレスの解消とホルモンバランスの調整です。
効果の1つにあるストレス解消は、育毛する上でとても大切なことだとお伝えしましたね。
腎穴で注目したいのはストレスに関するものだけではなく、ホルモンバランスの調整をするという点。
ホルモンバランスは生活習慣の乱れや加齢により崩れてしまい、抜け毛や薄毛の原因となります。
髪質の低下や抜け毛が増えたと感じる方は、手が空いたときに腎穴を指圧しておくと良いでしょう。
手にある育毛のツボを効果的に押す方法!
以上、手にある育毛のツボを3つご紹介しました。
では、これらのツボを押すときのポイントについてまとめていきます。
手のツボを押すときのポイントは、力加減を調整すること。
あまりにも強い力で押しすぎてしまうと、手を痛める原因となってしまいます。
反対に力が弱すぎても、効果が弱くなってしまうため適切ではありません。
気持ち良いよりもやや強め、「痛気持ちいい」と感じる程度の力加減が良いでしょう。
また、押す時に爪が伸びていると皮膚を傷つける原因となってしまいます。
頭皮と手どちらを指圧する場合であっても、指の爪は短くカットしておくようにしましょう。
手を含め育毛のツボを押す際の注意点
ここまで育毛のツボをご紹介しましたが、実践する前に注意点を確認しておきましょう。
ツボ押しをする際の注意点は、以下の2点です。
- 飲酒中は控える
- 病気やケガの治療中は控える
アルコールには、血流をアップする作用があります。
一見入浴中と同じ状態に感じますが、飲酒中のツボ押しは血行が促進され過ぎてしまいます。
血行が良すぎると、めまいやふらつき、鼻血などの症状が起こるため注意しましょう。
また、病気やケガの治療中にツボを刺激すると症状が悪化してしまうことがあります。
ツボ押しで育毛ケアをする際は、アルコールは控え体が健康な時にしましょう。
育毛のツボと併せて行いたい習慣!
ツボを使った育毛ケアは、今日からでもすぐに実践することができます。
より高い育毛効果を得たい方には、以下の育毛ケアも取り入れてみましょう。
- 食生活の改善
- 運動の習慣化
- 十分な睡眠時間を取る
上記の方法はツボ押しと同様で、必要な道具や準備はありません。
生活習慣をちょっと変えてみるだけで、血行促進による育毛の効果が期待できますよ。
では最後に、ツボと併せてできる育毛対策をご紹介しましょう。
食生活の改善
1つ目の方法は、食生活の改善です。
育毛を促すためには、栄養バランスに気を付けて食事を摂りましょう。
育毛において特に必要となる栄養素が、タンパク質・ミネラル・ビタミンです。
上記の3種類は、髪の毛を作り出す元や頭皮環境を整えるために必要な栄養素です。
特に、血行不良による薄毛にお悩みの方には亜鉛やビタミンB群がオススメ。
これらは頭皮の血行促進や保湿、皮脂バランスの調整などに役立つ栄養素です。
亜鉛は、牡蠣や豚レバーなどに豊富に含まれています。
ビタミンB群は複数の種類がありますが、豚肉やウナギ、サンマはバランスよく摂取できますよ。
ただし、栄養が豊富に含まれている食材を摂っていても、食べ合わせによっては効果が半減する場合もあります。
例えばスナック菓子やお酒は亜鉛やビタミンB群の吸収を妨げ、育毛効果が落ちてしまうことがあるので注意しましょう。
日常的に運動を
2つ目の対策方法は、日常的な運動です。
適度に体を動かすことで、全身の血流をアップさせる効果が期待できます。
また、運動にはストレスの解消効果もあるため、毎日少しでも体を動かすことをオススメします。
運動は、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を取り入れましょう。
プールなどに通える方は、水泳や水中ウォーキングも効果的ですよ。
もしも忙しすぎて運動する時間がない、という場合には日常の中で運動する機会を作りましょう。
例えば1駅分歩いたり、エレベーターやエスカレーターを階段にしたりするのもOK。
自分に合った方法で、運動を習慣化しながら育毛に取り組んでいきましょう!
睡眠は時間をなるべく多く取る
最後は、睡眠時間を改善して育毛ケアを行う方法をご紹介します。
睡眠には体や脳、そして自律神経の機能を調整する働きがあります。
自律神経の乱れによる血行不良を防ぐためにも、しっかりと睡眠時間を取りましょう。
人によってスッキリできる睡眠時間は異なりますが、最低でも6時間以上は眠ると良いと言われています。
また、眠る上では睡眠時間ではなく質も大切。
日が昇ってから眠り始めたり、寝る前までスマホをいじったりすると睡眠の質が低下します。
なかなか眠れないという方は、布団に入る前にマッサージや軽い運動をすると眠りやすくなりますよ。
因みに安眠を助けるツボもありますので、気になる方はぜひ育毛のツボと併せて押してみてくださいね。
まとめ
今回は、頭皮や手にある育毛のツボについてご紹介しました。
ツボは自分の指だけでできる手軽な方法なので、今日からでもぜひ実践したいですね。
ご紹介した注意点なども忘れずに、日常の中でぜひ取り入れてみてくださいね。